23 再婚に勝つ
三十歳の朴山九が、言った。
「結婚って、たのしいのか?
どこが、どうたのしいのか 教えてくれよ。結婚して欲し ければ、教えろ」
私は、いつものように、返事しませんでした。
返事できませんでした。
私は、返事しません。
会話が、成り立ちません。
タクシーでも、お客様からの注意多いです。
フェラーリに勝つ運転を心がけているので、後ろから突然声掛けられても、右折左折の方が、先に進んでいます。
職業病です。
ハンドル握る人間しかわかりません。
給料安い会話もしない家も売ったじゃ嫁さん出て行くのは当たり前。
冗談が通じない。
それは、自分だけの冗談だろう。
みんな、冗談だろう?
酔っ払いのお客様が、
「まっすぐ。まっすぐ」
寝屋川沿い、まっすぐ行きます。
「おい、どこまで行くねん?
」
地獄のはてまで。
第一、家族を守る話多いですが、再婚する話少ないです。
実際は、金がなければ不可能。
あっても不可能。
第二、薬指に十一度伊達指輪。十一度リンクだと、太い薬指にもはまります。
いいなあ。
第三、夢に見たところで、何もない。結婚たのしいかどうか教えてくれって。たのしいんじゃないかなあと山九さん、夢見てる?
労働者は、たのしさを考えない。
いつも三言葉三拍子三行動。
食べて寝てテレビ見る。
出勤貯金学習。
知りませんわかりませんできません。
安全迅速快適
労働者は、マルチです。
一つじゃない。
世界中、どこででも働ける。
第四、労働者と結婚。トップスターを、女性を選びます。
労働者は、いつの時代もどこの国でも、トップスターに対して、不利です。
第五、考えている暇はございません。考えていたのでは、身体は動かない。タクシー二種免許コンビニ特定技能。仕事は、安全迅速快適。
息子のお見合いパーティーに一緒に行って、洞窟ダンマリ64歳私の再婚確率の方が、はるかに低いと確認しました。
結婚を知らない子どもたちの方が、結婚する確率は高いです。