3-4 第四日目

3-4 第四日目

担当者A「直線階段です」

「回り階段でお願いします」

丁寧な言葉遣いは、タクシー営業のお蔭です。

担当者A 「場所がないです」

「ないですか?」

担当者A「ないです」

お金がないと掛かっています。

建設会社は、高く大きく広くが基本です。

こちらは、安く安く安く狭小3階建てと出っ張り部屋です。

「お風呂小さくていいですよ」

返事なし。

担当者A「この部屋に水道いりますか?」

「はい」

担当者A「部屋数が、多いので、納戸にしませんか?」

つまり、物置。

狭い敷地に狭い3階建て。部屋数制限。規制されているのか?

担当者A「2階建てなら問題ないんですが」

意地でも3階建てです。

娘二人が、帰って来た時の部屋です。

いつ?

予定なし。

金で釣るか。

釣れないから困っています。

家が建ったら、写メールしてみよう。

ただ、返事なし。

担当者A「玄関広くするんですか?」

「息子が、自転車入れるんです」

担当者A「外に置けますよ」

「自転車大事みたいです」

担当者A「ベランダいりますか」

「洗濯多いんで」

90過ぎのおばあさんと外食できない息子で、

炊事洗濯家事手伝い、全部私一人でこなしているのに、

何を言っているんだろう。

奥様と子どもに囲まれた生活。

別世界。

世界が違う。

好き放題言ってきます。

クレイマーおじさんも検索で、学習しています。

「外国は、室内干しが多いみたいですね」

返事なし。

担当者A「1階八畳部屋。六畳でいいんじゃないです?」

「おばあさん、寝るんで」

担当者A「3階、部屋三ついりますか?」

「はい、部屋三つです」

担当者A「二つの部屋の境目を、引き戸でもよろしいですか?」

「いいですよ」

年寄り、若者に逆らわず。

担当者A「1階の流し台は、そちらで用意願います」

ホームセンターやお得意のネットショップで、探してみよう。

担当者A「混合水栓も、用意してください」

自分で付けるのか?なんだそれ?

担当者A「 お湯の元栓を、そこまで用意しますので」

「自分で、お風呂の蛇口みたいに付ければいいんですね。朝飯前です」

なんで俺がしなくちゃいけないんだ。

できるかなあ。

できないのできると大見栄張ってしまい、

後で、大変なことになります。

人生ここまで来ると、、

三つの法則を知ります。

アインシュタインも推奨する「複利の法則」

何事も中間に落ち着く「平均の法則」

三つ目は、「人間は失敗する」

人間三原則。

いくら頑張っても、「人間は失敗する」

西側に勝手口のある出っ張った部屋だけ言い分を通そう。

他は、担当者Aに任せます。

再度、見積書と建築図面、書き直してください。

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