3-4

3-4

清、図面の下段に、書かれてある金額を見る。

「2400万円」

清N「払えない」

クレジット「第二回目」

お膳に向かっている二人。居間に、竜子。いつもの通り。

妙子、眼鏡に派手な服。

目を閉じている清。

清N「今日こそは、図面違うと言わなくちゃ」

妙子「ここに印鑑付いてください」

居間で、竜子が、寝ている。

清N「目が開けられない。若い女

妙子N「前金100万円。印鑑押せ。眠狂四郎

清N「印鑑前に出っ張り部屋」

竜子、起きている。

妙子「朱肉」

妙子、鞄の中探す。

清、頑張って、薄ら左目を開く。

妙子 「朱肉」

妙子、鞄の中から、朱肉取り出す。

清、薄ら右目を開く。

妙子「朱肉」

妙子、朱肉を、お膳の上に置く。

清、頑張って、両目開く。

妙子「こちらです」

妙子N「前金。押せ」

妙子、 図面の名前と印鑑の欄を、指差す。

派手なマニュキュア。

清が、図面一階に、赤マジックで、西側出っ張り部屋を、

書き加える。

妙子N「何するの?」

清「ここに、部屋を足してほしんです」

妙子と清が、初めて、目と目がぶつかり合う。

居間にいる竜子、一瞬、振り返る。