8-5
96 銀座4丁目交差点 雨
タクシー出発。
清が、親指と人差し指で、丸の大きさを確かめながら、
運転する。
97 竜子の家 居間 夜 雨
竜子、右握り拳を突き上げる。
竜子「エイエイオー」
清「やるか?」
竜子「当たり前や。やるで。エイエイオー」
清「こんなんや」
清、親指と人差し指で、丸を作る。
清「大きい」
竜子「当たり前や。私が、助けなかったら、あそこまで大きくなるかいな」
清「銀座やで」
竜子「それがどないしたん?」
清「やる気やな」
竜子「そんなんでビビってたらあかんで。ドーンといかなあ。やるぞ。エイエイオー」
清「貴志どうする?」
竜子「今回は、連れて行かない」
清「了解」