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96 銀座4丁目交差点 雨

タクシー出発。

清が、親指と人差し指で、丸の大きさを確かめながら、

運転する。

97 竜子の家 居間 夜 雨

竜子、右握り拳を突き上げる。

竜子「エイエイオー」

清「やるか?」

竜子「当たり前や。やるで。エイエイオー」

清「こんなんや」

清、親指と人差し指で、丸を作る。

清「大きい」

竜子「当たり前や。私が、助けなかったら、あそこまで大きくなるかいな」

清「銀座やで」

竜子「それがどないしたん?」

清「やる気やな」

竜子「そんなんでビビってたらあかんで。ドーンといかなあ。やるぞ。エイエイオー」

清「貴志どうする?」

竜子「今回は、連れて行かない」

清「了解」