シナリオ PART10

35 自宅玄関 晴れ

朴一根の徐仁美と朴寛子が、入って来る。

二人「こんにちわ」

36 自宅居間

山九「いらっしゃい」

朴「どうした?」

寛子「どうしたって?お母さんの誕生日」

朴「弁当食べや。小遣いやろ」

朴、台所奥から、缶貯金箱3個持って来る。居間端から、一つ。

二階から二つの缶貯金箱を、持って来る。

新聞紙敷いて、缶貯金箱5個開ける。

仁美「何?これ」

出て来る出て来る。お金。一万円札。千円札。500円玉。100円玉。

徐山子。徐仁美。朴一根。朴寛子。朴山九

5人で、黙って、お金を数える。

熱心。

テレビ音が、大きい。

お札10枚。輪ゴムで束ねる。

寛子「おかしい」

寛子、大声で笑う。

それでも、皆、黙々とお金勘定お札輪ゴム束ねる。

10万円10万円10万円10万円10万円束ねる。

合計95万8千5百3十3円也。

今年一年間朴一根の毎日缶貯金箱合計でした。

朴「人生毎日出勤毎日貯金毎日学習です。はい、ばあちゃん、10万円」

朴が、徐山子に10万円手渡す。

10万円受け取りながら、

徐山子「ちゃんと、袋入れとかな。輪ゴムやろうか」

朴「姉ちゃん。10万円」

仁美「いいの?」

朴「ええ時来たなあ」

仁美「さあ、帰ろう」

37 姉 徐仁美の家

夫と長女と次女と三女が、食事をしている。

テレビ消している。

大きなピアノがある。

38 自宅居間

朴「寛ちゃん。やろう。10万円」

寛子「ええの?」

徐山子「もうとき」

朴、10万円。寛子に手渡す。

寛子「うれしい。ありがとうございます。うれしい。ありがとうございます。うれしい。うれしい。うれしい」

徐山子「やかましい。袋入れ」

39 妹 朴寛子の自宅。

夫が、テレビ見ながら、カップ麺食べている。

40 自宅居間

朴「さんちゃん」

朴が、山九に、10万円手渡す。

山九「ありがとう」

寛子「良かったな」