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妙子「さっそく前金振込んでいただきありがとうございます。

変更契約書です。 こちらにも訂正印お願いします」

竜子が、お茶を持って来る。

竜子「どうぞ」

妙子「いい家できますからね」

竜子「よろしくお願いします」

竜子、頭下げる。

竜子、隣の居間のいつものテレビ前にすわって、

目を瞑っている。

竜子、目を開ける。

清「ばあちゃん、帰った」

竜子、玄関に向かって、

塩巻く。

竜子「塩巻き。蹴ったっクソ悪い」

清「何?」

竜子「あんな詐欺師、もう家の中に、入れたらあかん」

清「えっ?」

竜子「家も何もかも、根こそぎ持って行かれるで」

清「前金収めた」

竜子「いくら?」

清「100万円」

竜子「返してもらい」

清「このボロボロ50年でええんか?」

竜子「あの女は、おまえの何や?」

清「建築屋」

竜子「返してもらいな」

清「返してくれるか」

竜子「私言うわ」

清「頼む」

竜子「やめとけ」

清「50年や進めな。100辺言ってもわからんな」

竜子「わからん」

清「六畳間が八畳間になるで」

竜子「うるせえ。バカ野郎」

46 メタバース

六畳間が、八畳間に変わる。

竜子、後ずさりする。

竜子「トイレどこ?」

竜子、首振って探す。

竜子、廊下に消える。

47 竜子の家 1階居間 深夜

暗闇。

竜子一人寝ている。目が開く。

起き上がり、トイレに行く。

48 竜子の家1階トイレ前 深夜

竜子、トイレ電球スイッチ押す

電球光る。

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