8-3

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清「お上手ですね。違う曲ありませんか?カラオケタクシーです」

理江子「あなたね。どうして裁判所行くかわかってるの?連絡しないからよ。契約しているのに、何故連絡しないの?契約違反でしょ。ここで、契約継続するなら、訴えとりさげるわ」

清「100万円足らないんです」

理江子「1億2億ならいざ知らず100万円でしょ。私が、貸してあげるわ」

清「銀行貸してくれないです」

理江子「顔パス」

清「返すんですか?」

理江子「当たり前じゃない。借りたら返さなくっちゃ」

清「体で返します。ホテル行きましょう。よくね、

有閑マダムがタクシー乗って来られて、ホテルで遊ぼうって言われるんです」

理江子「あっそう」

清「息子さんが、大きくなって、相手してくれないそうです。

息子さんが、小さいと相手するんですか?首のここまで質問したかったのですが、

ぐっと抑えました」

理江子「それで行ったの?」

清「行ってないです。仕事中ですから」

93 ホテルの一室

清と理江子が、見つめ合っている。