6 主任に勝つ
ダースベイダーの化身。
立松高雄69歳。四国出身。関西一流大学経済学部卒業。大手家電量販店入社。奥さん、某大病院看護師長。
長男高校中退。ゲームとコンビニバイト。次男コンピュータ専門学校中退。現某大学英文科三回生。
立松さん、家電量販店をリストラされて、過去の栄光を背負ったタクシー運転手に。
第一、働かない。固定給、ボーナスを貰っていたエリート社員。プライドが高い。
口癖、「文句言われる筋合いないわ。」
顔の頬エラ骨が、ガクッと張っている方です。
第二、朝8時主任朝礼終わっても、出庫しません。9時過ぎても、タクシー乗りません。煙草と雑談。雑談相手が、わたくしです。
借金の自慢。700万円借金があったけれど、嫁さんに払わさせた。毎日です。借金の話。他の同僚に尋ねると、
「借金自慢話ばっかり。」
「金貸すしてほしいということや。」
時給最低労働賃金以下の私に。出勤だけが取り柄の私に。給料前貯金全部使う私に。
エリートタクシー運転手だけじゃないです。
全員、金貸してくれです。
第三、売り上げしない。
エリート運転手は、流しのお客様乗せません。駅待機だけです。ノルマできない。
ノルマは、絶対達成して、売り上げランキング上位です。
夜に自分でメーターを倒し、お客様なしで、高速道路を使い、京都神戸奈良を往復されます。
赤字借金じゃないですか?
売り上げ多い程比率パーセンテージが上昇します。
一流大学経済学部卒業なので、会計計算上手なのでしょう?
しかし、顔合わせれば、借金自慢話されます。
第四、丸石主任怒りました。
主任「午前8時、早く、車を
外に出してください。」
怒っても、ニュアンスが、優しい。
この主任、出世します。
支部営業所の独身で所長になりました。
立松元エリート社員は、会社には、素直です。
朝、車を出して、すぐ営業所に戻って来ます。
立松「文句言われる筋合いない。売り上げ見ろや。いくら上げてる?」
私より、15万円以上も多いです。
社長も誰も文句言えません。
なぜか、プロ野球パリーグの千葉ロッテマリーンズのファンです。
第五、家に居たくない。
元エリート社員は、会社売り上げの借金はしても、
住宅ローンはせず、賃貸マンション派です。先を見通した人生設計です。
この方、会社企業、社長、ダースベイダーにならず、変色カメレオン態度でタクシー業務されてました。
白いだけの兵隊には真似できません。
立松さん、会社の主任任命を蹴り、過払い金請求返金成功により、無事事故もせず、
退職されました。