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86 竜子の家 1階居間 朝 晴れ
竜子が、お膳の前に座ってテレビ見ながら、
朝ご飯のパンと牛乳とそばとコンビニ弁当を食べている。
竜子N「今日は、行けない。一人で行って」
清運転のタクシー停まっている。
清N「結局、俺一人か。車無理93歳。
お俺は、河原の枯れススキ。
いつもどこでも使い走り。
いくつになっても使い走り。
花を咲かせよう使い走り。
笑いなさい。笑いなさい。
いつでもどこでも、
花を咲かせよう。
田嶋理江子、どんな人だろう」
清、バックミラーを見る。
大通りのベンチに大滝妙子が、座っているのが映っている。
88 大通りのベンチ 朝
妙子が、開脚して、ワイシャツボタンも肌蹴てタバコ吸いながら座っている。
携帯の着信音。イヤホンで、相手と会話。
妙子、返事する。
スマートフォンとiPadを持って、ベンチに置いているタブレットを見ている。
一人、二人と、黒スーツ姿の男が、妙子のベンチに寄って来る。
妙子、またタバコ吸う。
ベンチの周りには、たくさんの黒スーツ姿の男たちが、集まって、
タブレット操作に集中している妙子は、
周りの黒スーツ姿の男たちに気付かない。
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