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117 田嶋建築事務所内
電話女性の声。
電話女性「まことにお忙しいところ申し訳ございませんが、電気代がお安くなるサービスをしている電電会社でございます。お時間よろしいでしょうか？」
清「忙しいんで」
電話女性「1分だけでも、聞いてもらえないですか？」
清「1分だけ？」
竜子が、足で清を突く。
118 エレベーター内
理江子が、登って行く数字ランプを見ている。
119 田嶋建築事務所内
シャンデリアの電球の中、肩車の竜子が、 ダイアモンドを探す。
電話女性「1分だけ」
清「1分でも、今、忙しいので、また、次の機会に」
竜子が、足で清を突く。
清「あった？」
竜子「あるわけない」
清が、スマートフォン切る。
120 31階エレベーター
エレベーター扉開いて、理江子が、出て来る。
121 田嶋建築事務所内
清「ないか。電気消そうか？」
竜子「それや。電気のスイッチは？」
121 31階廊下
理江子が、事務所に向かう。
122 田嶋建築事務所内
竜子を肩車したまま清が、部屋を一周する。
竜子「どこ？」
123 31階廊下
理江子が、事務所の扉ノブを回して、開く。
124 田嶋建築事務所内
肩車の上で、竜子が、叫ぶ。
竜子「あった」
シャンデリアの電灯が、消える。
暗闇。
シャンデリアの真ん中上に、ダイアモンドが光る。
ダイアモンドに近づく竜子。
125 31階廊下
理江子が、事務所に入って、扉ノブを閉める。
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