シナリオ PART20

社員全員「おはようございます」

全員、礼する。

社員全員「ありがとうございます。どちらまででしょうか?どの道で参りましょうか?ありがとうございました。お忘れ物はございませんか?」

小西主任「忘れていました」

84 地下室 朝

朝でも、窓なしで、暗い。

小西主任「おい」

後藤主任と朴一根が、まだ、ヘッドロックして寝転がっている。

大場係長に鬼平部長も登場。

鬼平部長「朴、またおまえか」

後藤主任と朴が、離れて立ち上がる。

85 地下室階段から渡り廊下

地下室から階段を、朴が、上がって来る。

職員が、ブルーシートを持って、事務所内、特に、辰巳大蛇社長から見えないようにしている。

鬼平部長「社長には、内緒や。見せるな」

大場係長「はい」

奥の方から、辰巳社長が、声かける。

辰巳社長「何してんだ」

86 事務所玄関

職員たちが、渡り廊下にブルーシートして、社長から朴を見えないようにしている。

朴、渡り廊下から事務所玄関へ歩く。

87 会社駐車場 朝

朴が、事務所から外へ出る。

組合運転手A「また、おまえか」

組合運転手B「何年タクシー乗っているんだ」

組合運転手C「会社の恥だ。面汚し」

組合運転手D「百遍言ってもわからん奴やなあ」

組合運転手E「新人に教える資格なし」

組合運転手F「いつまでいるつもりや」

組合運転手G「退職願出せ」

朴、非難轟々の中、歩いて行く。

組合運転手H「もう来るな」

組合運転手I「居場所なし」

88 休憩室

朴が、ロッカー開けて、缶貯金箱に、1000円札入れる。

突然、戸締広朗が、来る。

戸締「おはようございます」

朴、缶貯金箱に、1000円札を入れるのを見せる。

朴「貯金は、家の北西に貯金箱置いて、貯金するやで。そうしたら、ザクザク貯まる」

戸締「他の場所は?」

朴「北西から風吹くから。有馬温泉から吹いて来るから」

89 遊園地

戸締と妻美知子と娘美宇が、ジェットコースターに乗っている。

90 戸締のマンション一室

夜。ネオン。

戸締と美知子と美宇が、夕食食べている。

戸締「忙しいかなあ」

美知子「大丈夫」

美宇「大丈夫」