社員全員「おはようございます」
全員、礼する。
社員全員「ありがとうございます。どちらまででしょうか?どの道で参りましょうか?ありがとうございました。お忘れ物はございませんか?」
小西主任「忘れていました」
84 地下室 朝
朝でも、窓なしで、暗い。
小西主任「おい」
大場係長に鬼平部長も登場。
鬼平部長「朴、またおまえか」
後藤主任と朴が、離れて立ち上がる。
85 地下室階段から渡り廊下
地下室から階段を、朴が、上がって来る。
職員が、ブルーシートを持って、事務所内、特に、辰巳大蛇社長から見えないようにしている。
鬼平部長「社長には、内緒や。見せるな」
大場係長「はい」
奥の方から、辰巳社長が、声かける。
辰巳社長「何してんだ」
86 事務所玄関
職員たちが、渡り廊下にブルーシートして、社長から朴を見えないようにしている。
朴、渡り廊下から事務所玄関へ歩く。
87 会社駐車場 朝
朴が、事務所から外へ出る。
組合運転手A「また、おまえか」
組合運転手B「何年タクシー乗っているんだ」
組合運転手C「会社の恥だ。面汚し」
組合運転手D「百遍言ってもわからん奴やなあ」
組合運転手E「新人に教える資格なし」
組合運転手F「いつまでいるつもりや」
組合運転手G「退職願出せ」
朴、非難轟々の中、歩いて行く。
組合運転手H「もう来るな」
組合運転手I「居場所なし」
88 休憩室
朴が、ロッカー開けて、缶貯金箱に、1000円札入れる。
突然、戸締広朗が、来る。
戸締「おはようございます」
朴、缶貯金箱に、1000円札を入れるのを見せる。
朴「貯金は、家の北西に貯金箱置いて、貯金するやで。そうしたら、ザクザク貯まる」
戸締「他の場所は?」
朴「北西から風吹くから。有馬温泉から吹いて来るから」
89 遊園地
戸締と妻美知子と娘美宇が、ジェットコースターに乗っている。
90 戸締のマンション一室
夜。ネオン。
戸締と美知子と美宇が、夕食食べている。
戸締「忙しいかなあ」
美知子「大丈夫」
美宇「大丈夫」